企業ドック(財務監査・業務監査)

多角的な視点で企業を外部から見ることで、内部からは気が付きにくい経営課題の発見を目指します。

監査は、通常次の流れにて実施させていただいております。

  1. 監査方針等の検討
  2. 監査範囲の検討・決定
  3. お見積・契約締結(監査報酬について)
  4. 事前準備
  5. 監査実施(監査作業の流れ)
  6. 監査結果のご報告(監査報告書)
  7. 監査によって得られる効果について

監査方針等の検討

最初に、監査を行う理由の確認と、大まかな監査手法の決定を行います。

1. 監査理由の確認

まずはじめに、監査をご希望されるに至った経緯をお伺いします。
監査を望まれる理由としましては、次のような様々な理由が挙げられます。

  • ・支店等、遠隔地の経理や業務処理が適切に行われているか確認したい
  • ・自社の財務管理や営業経理が会計規則等に則り適切に行われているか確認したい
  • ・税務調査が行われた場合に問題が生じないよう、事前に対策を練りたい
  • ・税務調査で無駄な税金を支払うことのないよう、経理処理が適正かどうかを確認したい
  • ・経理担当者が交代したので、経理処理が適正に行われているか確認したい
  • ・経理業務等をもっと効率的に進める方策を模索したい
  • ・業績は良いが資金繰りが改善しないので原因を解明してほしい

など

2. 大まかな監査手法の決定

お客様と協議させていただきながら、どのような監査方法が効果的かを検討いたします。
この結果に基づき、おおまかな監査の方針や実施方法を決定いたします。

監査範囲の検討・決定

決定した監査の方針等に基づき、監査の範囲を協議させていただきます。
具体的には、次のような項目についてお客様と検討させていただきます。

監査対象部署等

どこの支店又は部署を対象として監査を行うかを協議いたします。

※例えば、支店が複数ある場合などは、まず中規模支店を対象として監査を行った後、その結果を考慮しながら次の支店監査実施の有無を再検討するという方法も承っております。

監査範囲

経理部門等に限るのか、あるいは支店の処理全体とするのかなどを協議いたします。

監査対象期間

監査の対象を、過去1年間とするのか、あるいは3年前まで遡るのかを協議させていただきます。

※初回の監査におきましては、どの程度の日時がかかるのか正確に見込むことが困難です。
そこで、売上規模や売上先数、業種等に応じて、初回はある程度の日数(2~4日程度)を事前に見込みつつ、状況に応じて延長や打ち切り等、以降の対応を協議させていただいております。

お見積・契約締結(監査報酬について)

必要経費(報酬金額)の目安です。
当事務所では、概算で以下の報酬をお願いしております。

区 分 内 容 料 金 備 考
監査日当 一人当たり1日
(原則として7時間)
94,500円 移動日は半額をお願いします
旅費交通費 移動に伴う旅費及び
宿泊費
実費相当額 大分市内の場合は、
当方で負担いたします
監査報告報酬 監査報告書作成
料金等
157,500円~ 事前準備や監査報告書の作成
と監査報告のための訪問等の
費用です

※複数の支店等を監査する場合は、監査報告報酬について、別途協議させていただきます。
(報告内容が重複する場合もあることなどから1か所当たりの監査報告報酬をお値引させていただきます)

お見積もりのご依頼は、こちらのメールフォーム、もしくはお電話にてお承りいたします。

メールフォームへのリンク

事前準備

監査を効率的かつ効果的に実施するために、当事務所において事前準備を行います。

事前にご用意をお願いする資料

・組織図 ・役職員氏名等の分かるもの ・業務分担表

・各種補助簿
(得意先別売上金額、売掛金残高、仕入先別仕入金額、外注費明細等)

・監査対象支店等の試算表 ・支店等の総勘定元帳 ・資産台帳 など

事前準備を実施する理由

当事務所内で総勘定元帳などを事前に確認することで、何を中心として監査を行うかなどを詳細に検討します。
この作業を行うことで当日の監査がよりスムーズ、かつ効果的なものとなります。

・監査対象支店等との日程を調整した上で、監査日時を決定いたします。

・支店等で保管している書類の一覧を事前に作成していただくなどして、監査当日に準備していただきたい書類を特定し、連絡させていただきます。

監査実施(監査作業の流れ)

監査当日は、原則として次のような順序、方法で監査を行っております。

1. 責任者様との面談(15分程度)

支店長等の責任者様に面談し、管理体制、責任体制、支店の営業方針等お聞きします。

2. 経理責任者様(又は担当者様)との面談(1時間程度)

経理責任者様又は担当者様から、経理処理等の作業の流れをお聞きします。
併せて、物・お金・書類等の流れを確認します。

※取引先様への確認が必要となる場合などは、役員様と対応を協議させていただきます。

※ご要望があれば、社員様の机やロッカー内を見せていただく「現況確認監査」も実施いたします。

3. 監査開始

監査は、書類監査が主となりますが、疑問点や不明点がある場合は、経理担当者様に限らず、その処理の担当者様とお話しすることで、問題点の解決を図ります。

4. 監査終了後の支店等への説明

監査結果の概要を支店の責任者様等に説明します。
問題点がある場合は、別途役員様等と協議の上、後日対応策を連絡する旨を伝えます。

監査結果のご報告(監査報告書)

実地監査の結果判明した問題点などを文書に取りまとめ役員様等へご説明いたします。

その際は、併せて問題が発生した要因や対応策なども記載します。

監査によって得られる効果について

監査を実施した場合の効果は、大きく二つに分けることが出来ます。
一つは、売上、利益、税金コスト等に直接関連するものです。
もう一つは、効果が直ちに結果としては見えにくい間接的効果です。

直接的効果の具体例(誤った会計処理等が判明し、善処できた例)
    ・一部の得意先については、赤字で受注していることが判明した
    ・売掛金の長期未収に対し回収努力が全く行われていなかった
    ・与信確認を行わないまま、多額の掛売上が計上されていた
    ・受注に際し、不明朗な金銭が支出されているものが判明した
    ・営業社員等が成績を一定にするために、売上計上時期を操作していた
    ・受注した案件の追加作業等の請求漏れが発見された
    ・仕入先が特定の業者に集中し、仕入価格が高止まりとなっていた
    ・担当者等が、必要以上の在庫を抱えていることが判明した
    ・外注先に対する発注金額が、担当者のお手盛りとなっていた
    ・経費精算に当たり、架空経費の請求や水増しがあった
    ・経理担当者の横領が発覚した
    ・飲食店等に対し、多額の未払金があることが判明した
    ・旅費交通費に交際費や会議費が含まれていた
    ・印紙の貼り付け漏れが多数見つかった

など

間接的効果の具体例
    ・クレームが多数あることが判明したが、クレーム内容が記録として保存されていなかった
    ・経理処理等に対して監査があることで処理に緊張感が生まれた
    ・従来、支店独自の判断で処理されていたものが、監査指摘事項を踏まえ本社へ報告・相談が上がるようになった
    ・各部署で業務処理のルールが徹底されていなかったが、統一が図られ業務の効率化等に寄与することとなった
    ・支店等の現状を把握できたことで、後継者育成(ノウハウ継承)を検討するようになった
    ・各支店で独自に資金管理をしていたために、資金の使途に無駄や不足等が発生していたが、本支店間で見直しを行うことで管理が容易となり、不正防止や経費削減等の波及効果があった
    ・各支店や部署で有する在庫を共有管理に変更したことで、在庫圧縮につながった
    ・原価管理が不十分であったことから、適正な原価管理の在り方を検討することとなった

など